2018.9.3 蔵王オオシラビソの立ち枯れ |
蔵王案内で一昨日は刈田岳~熊野岳の 馬の背往復をして来ました
太平洋側の平野部はジメジメとしたとした曇天でしたが刈田岳レストハウスに着くと天候は激変。蔵王の主稜線や山形の日本海側は天気良く視界も効きます。


熊野岳避難小屋から見た北蔵王雁戸山方向

馬の背に咲くエゾオヤマリンドウとアキノキリンソウ

シラタマノキ

馬の背に咲く花々はすっかり秋の気配に
彼方には月山や葉山のシルエットも浮かび上がる

熊野岳避難小屋から見る馬の背

数十人の方々が熊野岳避難小屋の所まで登って来ました
ハイラインを車で上がる時はガスで気付きませんでしたが、帰りは視界も効き 刈田岳附近のオオシラビソ(アオモリトドマツ)を見て愕然としました。

ハイラインから見た北屏風・後烏帽子方向

杉ヶ峰方向
前山から杉ヶ峰の主稜線附近にも立ち枯れは広がっている様です

2013年~16年トウヒツヅリヒメハマキという蛾の幼虫による食葉被害でトドマツの針葉が褐変,
それに関しては天敵の寄生蜂増加で2016年に終息。その食葉被害で弱ったトドマツに追い撃ちをかけるように発生したトドマツノキクイムシが直接要因のようです。温暖化の気象条件とか酸
性雨・PM2.5などの公害も助長してるのかも知れません。
これでは以前のボリュームのある樹氷は見られなくなるでしょう。キクイムシの繁殖が早く終息するのを願うばかりです。
オオシラビソの世代交代は70年周期のようですから 私の生きている間にかつての立派な樹氷群の鑑賞はもう無理かと思うとちょっと残念です。
※蔵王オオシラビソの立ち枯れについてのネット検索参考文献
「蔵王オオシラビソ被害林の現況把握と再生に向けた取り組みについて」
www.rinya.maff.go.jp/tohoku/sidou/attach/pdf/h28_happyoushuu-31.pdf